アーカイブ: 2013.3.25.Monday

蕾と花のあいだ

平野日奈子作品展は、23日に終了致しました。 会期中、お越しくださった皆さま、ありがとうございました。 平野さん独特の質感とセンスのよい形の器たちを、皆さんゆっくりとご覧になって選んでくださいました。何度も手に取って眺めて、時々並び替えて、2週間親しんだ展示を片付けて搬出する作業は、いつもながらちょっと寂しい気持ちがします。
2日間ご一緒した平野さんのお話からは、新しいものを作り続ける強い創作意欲を感じました。これからのご活躍がとても楽しみです。 作品の一部は、常設でも引き続きお取扱いしていますので、在庫状況については、どうぞお気軽にお問い合わせください。

展示会が始まる時には、まだ固い芽をつけていた庭木の枝先が、先週、雨が降って気温が上がり、一斉に動き出しました。 リキュウバイ、セイヨウカマツカ、ウツギ、クロモジ、シロヤマブキ、私の好きな木がみな同時に芽吹き、蕾をつけています。 今日は、また気温が下がり雨の一日でしたが、この雨が恵みとなって、これからまた一日一日、勢いを増していくでしょう。
このリキョウバイの蕾が大好きです。 花を咲かせる直前のふっくらした蕾は、純白の絹のくるみボタンのよう。 蕾と花のあいだの短い時間が、ゆっくり過ぎてほしいと願います。

先週の火曜日に、長女の中学校の卒業式がありました。 子供から大人になる途中の、蕾と花のあいだの時間を生きているあの子達のことを、雨あがりの庭に立って思い出していました。 私は自分の卒業式で泣いたことはないけれど、歌いながら涙を拭う娘を見て、少しもらい泣きでした。 みんな、よい思い出を心の引き出しに大切にしまって、前に進んでもらいたい。旅立ちの日を迎えた若い人たちが、本当に眩しく感じられた一日でした。

さて、今週からはまた常設の展示に戻って営業です。
岐阜県のさこうゆうこさんから、吹きガラスの花入れや器が入荷しています。
去年も載せたものなのですが、ちょうどリキュウバイの花を入れたさこうさんの作品の写真があったのでご覧ください。 「ペラペラ」という名前の花入れです。 生け口が薄く作られているので、花の据わりがよく、ちょっと摘んできた花を生ける時にも重宝しています。 横から見るとガラスがふくらんでいてコロンとした形、見る角度によってずいぶん印象が違います。
この他、カケハナイレ、ポケット 、クスリビンなどの花入れも届いています。 どれも花を入れた時にいちばんきれいに見えて、さこうさんご自身が植物が好きだから作れる作品だなといつも感じています。 ダエンのお皿(大小)、ダエンのボウル、リム皿(大小)、グラスジェリーのコップ、片口などもご覧いただけます。
これからガラスの展示が少しずつ増えていく季節です。 お気に入りのひとつに出会っていただければ嬉しいです。

さこうゆうこ 花入れ「ペラペラ」 幅 約8.5cm × 高さ 約9cm  ¥2,625-

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