アーカイブ: 2012.3.28.Wednesday

春の訪れ

ようやく春がきました。 毎年のことながら、冬の眠りから覚めた木々の枝先に、柔らかな緑の芽を見つけると、元気でいてくれたんだね、と嬉しくなります。 庭の利休梅の新芽も、一日一日ぐんぐん動いて、小さな蕾が姿を現しました。
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先週の金曜日は、臨時休業させていただき、下の娘の小学校の卒業式に出席しました。 一年生の頃の面影を残しながら、みんな驚くほど大きくたくましく成長していました。 卒業生全員による力強い門出の言葉を聞きながら、ぼろぼろと涙が止まりませんでした。 こんなに泣いてしまったのは、震災から一年が経ち、様々な報道に触れて、心の中に積もっていた言葉にできない想いと、成長していく子供達の姿を見た感動と、いろいろな気持ちが混ざり合ったからなのかもしれません。
姉妹合わせて8年間お世話になった小学校ともお別れです。 私にもよい思い出がたくさんできました。 月に一度、朝の10分間をいただき、有志のお母さん達で、読み聞かせの活動をしてきました。 40人近い子供達が、真っ直ぐに絵本を見ながら聞いてくれる様子は、いつも嬉しいものでした。
先日、最後の読み聞かせの時間には、谷川俊太郎さんの詩 『生きる 』をメンバーみんなで群読しました。 群読というほどのものではなかったけれど、何度か練習して、子供達へのささやかな言葉の贈り物のつもりでした。 「生きているということ いま生きているということ それは … 」と続いていくその詩の中で、私が特に何度も心の中でなぞったのは、この一節でした。

生きているということ
いま生きているということ 
それは …..
すべての美しいものに出会うということ

美しいもの、それは、音楽であり、絵であり、言葉であり、花であり、今日の空であり、 ある人にとっては、一枚の布や、ひとつのガラスのコップであるかもしれない。 「小さな暮らし」の中で、そうしたものとたくさん出会えたらいいなと思う。
一年前の今頃、震災後の計画停電の中で店を開きながら考えた、いろいろなことを思い出しました。

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あれこれと忙しくしていて、しばらく「庭だより」が更新できませんでした。 また少しずつ書いていきたいと思います。 今週と来週は、いつも通り常設の展示で、木・金・土曜日の3日間営業しています。 春らしい布のもの、ガラスの器の展示が増えました。 お散歩がてら、どうぞお出掛け下さい。

Category: 日々のあれこれ