アーカイブ: 2010年7月

白山吹の夏の実

連日、猛暑が続いていて、毎日クーラーに頼ってしまう生活です。昨年までは、一階でクーラーを使うことはほとんどなかったのに。 庭の草木も雨を待っています。 豪雨による災害で大変な思いをされた土地もあれば、恵みの雨を待つ土地もあって、雨の怖さとありがたさについて、それから、これからの地球の環境について、考えさせられます。

今、庭は、キキョウ、トラノオ、ミズヒキなどがぽつぽつと咲いているくらいで、ほとんど緑一色です。そんな庭の中、春に花を咲かせた白山吹(シロヤマブキ)の枝先を見ると、お行儀よく紅い実が並んでいました。季節の営みは途切れることなく続いているんですね。 秋にはこのつやつやの実が真っ黒に熟して、冬の間もほとんど落ちずに残ります。

暑い中、ご来店下さった皆さま、ありがとうございました。
今週から3週間、夏季休業をとらせていただきます。8月19日(木)からまた営業を再開します。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。

Category: 庭の草木

桔梗のつぼみ

桔梗(キキョウ)のつぼみは、紙風船のよう。花びらが重ならずにぴたりと合わさっていて、五角形に角ばっているところがなんとも言えず可愛いらしいです。緑から青紫に色を変えながらふくらんでいき、早朝に5枚の花びらに裂けて開花します。
こういうつぼみを持つ花は、他に思い浮かびません。このいっぱいにふくらんだ姿をもっと長く見ていたいと思うのですが、このつぼみは明日にはもう花になっているでしょう。 桔梗の英名は「baloon flower」というそうです。バルーンフラワー。そう名付けた人も、このつぼみに魅かれたんですね。

Category: 庭の草木

富井貴志さんの山桜の豆皿

山桜の木をていねいに削り出して作られた豆皿。時間をかけた手仕事でなければ作り出せないもの。 のみで彫られたこまかな面のひとつひとつが、光を受けて本当にきれいです。 
「手に取ったときに自然とほほえみを誘うもの。まっさらな状態から使い込んで、『自分のもの』としてクタクタになったときに、より惹きつけられるもの」そんなものづくりを志しているという、滋賀県信楽在住の富井貴志さんの作品です。

梅や桜の花の形などいろいろな豆皿を作られていますが、今回届いたものは、この「yotsuoi」という名前のものです。 「四つ追い」という聞き慣れない言葉を調べてみると、家紋からきているものでした。「四つ追い柊」「四つ追い松葉」などの家紋があること、初めて知りました。この豆皿を手にすると、なにか特別なものを持っているような気持ちになるのは、家紋をモチーフにしていることと少し繋がっているのかなと思いました。
大きさは11×9cmほど。木肌を生かした蜜ろう仕上げとのものと、拭き漆のものがあります。裏まできれいに彫られている姿を、ぜひ手にとってご覧いただきたいです。

20×30cmの小さめの敷き板は、ナラとブラックウォールナットの2種類があります。
手前の端からもう一方の端まで、まっすぐに彫られた細い溝の線と、木目の曲線とが合わさって、さざ波を想わせるような繊細な表情をしています。表も裏も全く同じように仕上げられています。

山桜の茶匙。富井さんの作られる匙は、すくう部分と柄の部分のつながり具合が独特の形です。

煎茶、ほうじ茶、そば茶、紅茶、ジャスミン茶、烏龍茶… お茶が好きなのでうちにはいろいろなお茶を置いています。 茶匙は、どんなお茶の葉に使ったら似合うかなと考えると楽しいです。

豆皿「mamekuru・yotsuoi」 蜜ろう¥4,725- ・ 拭き漆(赤)¥5,250-
敷板「shikimono」 ナラ・ブラックウォールナット ¥8,400-
茶匙「kikusasa」 ¥1,890-

※メールでのご注文も承ります。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

Category: 木工 | Tag:

ヤシャゼンマイの苔玉

まん丸くてきれいな形。 端正な苔玉を作られる、苔玉作家・湯川のりこさんの作品が少しお店に加わりました。 写真のヤシャゼンマイの他、ハナズオウ、ソロ、ユキノシタなど、みな直径5~6cmほどの小さくて可愛い苔玉です。

苔玉の水やりの仕方をよくお客様に訊かれますが、水を張ったバケツやボウルに苔玉を沈め、気泡が出なくなるまでつけておくのが一番いいようです。霧吹きだと、表面の苔だけが湿り、中の土まで水が届いていないことがありますが、このやり方だとしっかり中まで水が入ります。 盆栽の水やりは、「乾いたらたっぷりと」が基本です。
夏の朝、水を吸った苔玉は、瑞々しい景色を作ってくれます。

 石付き苔を添えて

ヤシャゼンマイは、山菜のゼンマイとは別のもので、主に渓流のすぐそばの岩場に生えている、日本固有のシダ植物です。川が増水した時の水の流れに耐えられるように、ゼンマイが進化して、葉の形が水の抵抗を受けにくい細い形になった種だと考えられているそうです。 新芽の時期には、ゼンマイと同じようにくるっとうずまき状の姿で春を感じさせてくれます。夏の姿も涼しげで、お薦めの草ものです。

ヤシャゼンマイの苔玉 ¥1,260- ・ 石付き苔 ¥420-
飯田浩丈 丸板皿 直径16cm ¥1,890-

Category: 盆栽・苔玉

「まちの生ごみ活かし隊」

庭には小さな菜園のコーナーがあり、今年の夏はミニトマト・ピーマン・シソを育てています。赤くなったミニトマトを、少しずつ収穫し始めました。
蒸し暑い日が続き、庭仕事を怠けているうちに、草はますます勢いを増して地面いっぱいに広がり、木々もひと回りもふた回りも大きくなっている気がします。今度の休日には、必ず草取りをしなければ。

刈り取った草は、あっという間にバケツ何杯分にもなるのですが、こうした草や冬の落ち葉は、「まちの生ごみ活かし隊」の活動で、生ごみと一緒に回収され、堆肥になって土に還ります。自分の庭で堆肥化できればいちばん良いのですが、今はこの活動に参加して回収してもらっています。
6年ほど前に日野市の新井・落川地区で生ごみを堆肥化して販売する試みが始まり、それ以来、運営される方達の熱意のお蔭で、活動内容はとてもよい方向に広がっているように思います。地域の人たちが自由に参加できる協働のコミュニティーガーデン「せせらぎ農園」ができて、回収した生ごみや落ち葉は、ここの畑にすき込まれ堆肥になっています。畑では無農薬で様々な野菜が作られていて、一部は販売して活動費に充てたり、会員に還元されたりしています。

日々台所から出る果物や魚の皮などが、汚いごみではなく、こうして土に還るものなのだと思うと、ほっとします。「まちの生ごみ活かし隊」の活動の輪が、少しずつ広がっていくといいなと思っています。

「まちの生ごみ活かし隊」のHPはこちら →

Category: 日々のあれこれ