アーカイブ: 2010年3月
西山芳浩さんのガラス
西山芳浩さんのガラスの器が、新作を含めていろいろ届きました。
左は「八角鉢(小)」。上から見ると、澄んだ水たまりのような、ちょっとゆがみのある楕円の小鉢です。底が八角形になっていて、八角形から楕円に変化していくラインがとてもきれいです。
右は、細いモールの入った「モール碗」。深さがあるので、いろいろな使い方ができそうです。シンプルにいちごなどを入れて、ガラスの余白を楽しむのも素敵だと思います。
こちらは、直径8.5~10cm前後の楕円の小さな「モール豆鉢」。ナッツを入れたり、ジャムを入れたり、出番が多そう。 光を受けると、モールの影が貝殻のような線を描きます。
底が八角形の「八角グラス(小)」。高さ8.5cmほどの小ぶりなグラスですが、底が厚く、氷を削り出したような印象をもつ、存在感のあるグラスです。
「八角ビッチャー」に朝鮮レンギョウの花を入れました。
高さが11cmくらいのもの。ガラスの肌が、なんとも言えないやわらかな模様を描いています。ピッチャーとして使う他、花入れとして、さっとひと枝入れるだけでとても映える、きれいな形です。
西山さんのものは現在、この他に「角小ビン」「ゆらぎグラス・ひとくちビア」「ゆらぎグラス・ロツク」「ピッチャー」も届いています。
今週はガラスの入荷が続きました。窓際のテーブルにたくさんのガラスの器が並び、店内が明るく春らしくなりました。
八角鉢(小) ¥2,730- ・ モール碗 ¥3,570- ・ モール豆鉢 ¥2,100-
八角グラス(小) ¥2,520- ・ 八角ピッチャー ¥2,730-
【2011年5月 追記】
ご紹介した器は、みな引き続きお取り扱いしています。メールでのご注文も承ります。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
木々の芽吹き
利休梅 (リキュウバイ)
ようやく暖かくなり、また庭に出る時間が長くなりました。木々の枝先を見て歩くと、それぞれに芽吹きの時を迎えています。 春が来たんだなぁ、と感じます。
裸だった枝を、数日経って見てみると、若葉が出ていたり、蕾がふくらみ始めていたりと、姿が変わっている。毎日新しい発見がある。それが春の庭の楽しみです。
黒文字 (クロモジ)
海棠 (カイドウ)
足元の霜よけになっていた落ち葉を取り除くと、宿根草が顔を出しています。今年もまた出てきてくれた、と嬉しくなります。植えてあるはずのものが見当たらないと、まだこれから出てくるのか、枯れてしまったのかとやきもきします。種が運ばれたり、地下茎が伸びて、思いがけないところに株が増えていて驚かされることも多いです。見覚えのない葉を見つけ、もしかしたら可愛い花が咲くかもしれないと楽しみに残しておくと、大きな葉が茂るばかりで期待を裏切られたり。 毎年、そんなことを繰り返しているのです。
ネジバナ アヤメ
さこうゆうこさんのガラス
「コップにはお水が入った時に、花入れには花や緑が入った時に、よりキレイに見えるものを作りたい」
その言葉通りに、一輪の花を入れると、器と花が共にぱっと輝く、そんなガラスの花入れです。
ひとつひとつ形の違う、吹きガラスのぽってりとした丸み。上から見ると豆のような形の「マメハナ」と、しずくのような形の「コビン」。岐阜県関市で制作されているさこうゆうこさんの作品です。
さこうさん自身が小さな花にも目を止めるような暮らしをされていて、その中から生まれたものなのではないかな、と感じるような花入れです。
お香立ては持っていても、それを受けるためのお皿は持っていないという方は多いのではないでしょうか。私もそうでした。それで、初めてこのガラスのお香受けを見た時、とても新鮮に感じました。透明なガラスのかたまり、そのボリューム感がおもしろいです。
1月にさこうさんの作品が届き、お店のテーブルに並ぶそのガラスを見ながら、冬の穏やかな光の中でも、ガラスというものはいつも光をたたえ、光を意識させる存在なんだなと感じました。
日ごとに陽射しは強まり、そして今日はようやく、小さな春の花を入れてご紹介することができました。
花入れ「マメハナ」「コビン」 ¥2,625- ・ お香受け(磁器のお香立て付) ¥2,100-